日本ヘリコバクター学会は、ピロリ菌に感染している場合は、ピロリ菌により引き起こされている病気の有無にかかわらず除菌するように強く勧めています。除菌によって、病気の治療ができるだけではなく、予防にもなりますし、感染経路を抑制することもできるからです。
ピロリ菌に関する保険適用について
※ 現在のところ、日本の医療において保険適用でピロリ菌の感染診断・除菌治療(1,2次除菌)が行えるのは、上記の1〜5の疾患のみとなっており、他の疾患に対してはすべて自費診療での感染診断・除菌治療となります。
胃がんリスク検診(ABC検診)
胃がんリスクABC検診とは、胃がんになりやすい状態かどうかをピロリ菌感染の有無(ピロリ菌IgG抗体検査)と胃粘膜の健康状態=萎縮の程度(血清ペプシノゲン検査)を測定してA〜Cの3群に分類する検査方法です。
血液検査による簡単な方法で判断できます。
バリウム検査や胃カメラに抵抗がある人にオススメです。
料金について
胃がんリスク健診 | 8,250円 |
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※ ピロリ菌感染の有無(ピロリ菌IgG抗体検査):2,750円
※ 胃粘膜の健康状態(血清ペプシノゲン検査):5,500円
ピロリ菌の検査には大きく分けて胃カメラを使わない方法と使う方法があります。
胃カメラを使わない方法
- 1. 尿素呼気試験
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検査用の特殊な尿素(13Cという炭素でできています)の錠剤を飲んで、しばらくしてから呼気(吐き出した息)に13Cでできた二酸化炭素が混じっているかを調べます。これはピロリ菌が尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解する仕組みを利用したもので、もっとも精度の高い診断法です。
- 2. 抗体測定(血液検査)
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血液や尿を採取してピロリ菌に対する抗体があるかどうか調べる検査です。もっとも簡単な検査の1つですが、ピロリ菌がいなくなった後も陽性反応が出る(偽陽性)ことがあるので、ピロリ菌除菌後は結果の評価を慎重にしなければなりません
胃カメラを使う方法
胃カメラで採取した胃の組織を使い、迅速ウレアーゼ試験、鏡検法、培養法などを行ないます。(当院ではおこなっておりません)
胃カメラを使う検査法は、胃の組織の一部を使って検査するので点診断と呼ばれ、偽陰性(本来はピロリ菌がいるのに陰性と診断してしまう)になる場合があります。これに対して、胃カメラを使わない検査法は面診断と呼ばれています。
ピロリ菌の除菌は簡単です。1週間、2種類の抗菌薬(細菌をやっつける薬)と1種類の胃酸を抑える薬を朝晩服用するだけです。
除菌成功率は80-90%とされています。
除菌療法を受けるとどんなメリットがあるか?
胃潰瘍や十二指腸潰瘍の患者さんでピロリ菌の除菌を行うと、薬を服用しなくても再発がほとんど起きなくなります。このように、潰瘍のある人は除菌のメリットがはっきりしていますが、潰瘍のない人はそのメリットがはっきりとは現われません。しかし、除菌により慢性胃炎が改善することから、胃癌の危険度が低くなることがわかっています。また、潰瘍がないのに胃の症状が出るディスペプシアという病気の場合、除菌により症状が改善することがあります。しかし、除菌が成功しても症状が改善しないこともあり、確実に効果があるわけではありません。このように、除菌であなたの症状が改善するかどうかは、除菌してみないとわからないのです。しかし、中には完全に症状が消失してしまうこともあるので、症状のある人は一度、除菌療法を受けることを勧めます。
ピロリ菌除菌前には胃内視鏡検査による萎縮性胃炎などの胃炎の評価・胃内分布などや胃がんの有無を調べておくことをお勧めします。
料金について
尿素呼気試験 | 8,800円 |
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ペプシノゲン検査 | 5,500円 |
ピロリ抗体採血 | 2,750円 |
1次除菌お薬代 | 8,800円 |
2次除菌お薬代 | 9,900円 |
除菌薬服用後(4週以上経過後)のピロリ菌判定(尿素呼気試験) | 9,900円 |
※ 別途、初診料・再診料がかかります(初診料 3,300円/再診料 1,100円)
やまさき内科クリニック
- ■ 診療科目
- 内科・循環器内科
- ■ 所在地
- 〒359-1141
埼玉県所沢市小手指町1-11-4 3F
西武池袋線「小手指駅」より徒歩3分
- ■ ご予約・お問い合わせ専用番号
- 原則予約制 070-6981-4047
- ■ 当院の電話番号
- 04-2929-8866
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土曜日 8:00~14:00 休日当番 9:00~17:00 休診日:木曜・日曜・祝日 ※訪問診療は随時行っております。 |